
2017/9/28 16:40
ジョセフ・アルバースとアニ・アルバースの夫妻は、いずれもドイツの造形学校バウハウスに学び、のちにアメリカに渡ってからはアーティストとして、そして教育者として活動し、戦後の美術やデザインに大きな影響を与えた。
アルバース夫妻の2人が、晩年の創作活動におけるおもな表現媒体として選んだのは版画だった。版画のシステマティックな制作過程と、それによって生み出されるハードエッジでフラットな色面やその繰り返しが、自らの作風を実現するのに最適と彼らが考えたであろうことは想像に難くない。
これを支え、さらには新たな表現の可能性を2人に示したのが、マスター・プリンター、ケネス・タイラーとの共同制作であった。タイラーがプリンターとしてのキャリアをスタートさせたタマリンド・リトグラフィ工房で1963年に始まったアルバース夫妻との共同制作は、その後タイラーが興した2つの工房、ジェミナイG.E.L.とタイラーグラフィックスを通して続けられ、アメリカ現代版画史に残る名作の数々を生み出してきた。
本展は、CCGA現代グラフィックアートセンター所蔵のタイラーグラフィックス・アーカイブコレクションの中から、ジョセフとアニのアルバース夫妻による晩年の版画作品が展示される。彼らが生涯を通じて追及した、色彩や形態の表現の到達点を観ることができる。また同時開催として、戦後の日本のグラフィックデザインにおける幾何学的抽象表現を用いた作品の小展示も行われ、この分野にアルバース夫妻が与えた影響を検証する。
開催期間 |
2017/09/16(土)~2017/12/23(土) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00(入館は閉館15分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、祝日を除く)、祝日の翌日(ただし、土日を除く) |
入場料 | 一般300円/学生200円/小学生以下・65才以上・障害者手帳をお持ちの方は無料 |
参加アーティスト | ジョセフ・アルバース、アニ・アルバース |
会場 |
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会場電話番号 | 0248-79-4811 |
会場URL | http://www.dnp.co.jp/gallery/ccga/ |
詳細URL | http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=3&seq=00000705 |