地域とアヴァンギャルド―戦後前衛芸術の聖地/仙台市太白区太子堂

地域とアヴァンギャルド―戦後前衛芸術の聖地/仙台市太白区太子堂

宮城のせんだいメディアテークにて、「地域とアヴァンギャルド―戦後前衛芸術の聖地/仙台市太白区太子堂」が2025年1月19日まで開催しています。

—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—

仙台を拠点に活動した糸井貫二(1920-2021)は、1950年代から読売アンデパンダン展や各地のハプニング・イヴェント、ストリートで前衛表現を展開しました。当時から“ダダカン”の名で知られ、戦後日本を代表するアーティストのひとりとして、近年国際的にもその評価が高まっています。

糸井自身が「鬼放舎(きほうしゃ)」と名付けた太白区太子堂の居宅は、晩年まで生活の営みと日々の創作を続けた場所でした。糸井は往還するメール・アートによって世界とつながり、鬼放舎には彼を敬愛するさまざまな著名人が訪れました。鬼放舎は、糸井の表現活動の現場であるだけでなく、分野をこえてクリエイティブな人びとを集める磁場として機能した“アヴァンギャルドの聖地”だったといえるでしょう。

糸井のアイコンともなった路上ハプニング「殺すな」は、鬼放舎の脇を通る現在の市道郡山折立線で写真家の羽永光利によって1970年に撮影されたものです。今は様相を変えましたが、この写真の背景に写る太子堂三丁目と長町南二丁目付近の家並みを覚えている住民も少なくないでしょう。

2024年6月、道路拡張による鬼放舎の取り壊しを前に、建物と遺品類の調査を行なったところ、遺された資料には、糸井の創作メモのみならず、太子堂地区振興会初代会長であった父・辰八郎が遺した地域社会の動きを伝える書類や写真が発見されました。

本展では、前衛芸術と市民生活の交点に着目しつつ、糸井がその人生の大半を過ごした地域の歴史の一端を、その居宅に関わる写真や資料をとおして紹介いたします。

【関連イベント】
●トークイベント「糸井貫二資料調査進捗報告会」
日時:2025年1月19日(日) 14:00~15:30
会場:7F スタジオb
出演:三上満良(元宮城県美術館副館長/ダダカン連)、細谷修平(和光大学客員研究員/ダダカン連)

開催期間 2024/10/19(土)~2025/01/19(日)
※イベント会期は終了しました
時間 9:00~22:00
休館日 10/24、11/28、12/29~2025年1/3
入場料 無料
参加アーティスト 糸井貫二
会場
  • せんだいメディアテーク
  • 7F ラウンジ、スタジオa
  • 宮城県仙台市青葉区春日町2-1
お問い合わせ 022-713-4483
会場電話番号 022-713-3171
会場URL https://www.smt.jp/
詳細URL https://www.smt.jp/projects/avantgarde/2024/09/post-5.html