
2017/7/14 14:35
複雑な技術社会のなかで私たちは、全容もわからないままに技術がつくるシステムによって暮らしている。便利で快適な技術に囲まれながら、同時に技術が生む破滅的な困難をも目の当たりにしているといえるだろう。原発事故を経験した私たちはいま一度、自分の身体の範疇から技術を捉え直してもいいのではないだろうか。
その一助となるのが芸術と呼ばれるものかもしれない。芸術は、個人が社会のさまざまな局面と向き合いながら、なお前向きに生きていくために、身体によって開発した技である。ところが、私たちは、芸術を社会から切り離して特別視しながら、他方では商品や政策のように、現状肯定の手段としていないだろうか。おそらく、技術と同時に芸術についての検証も必要なのである。そうすることで、いまの社会に切実な「生きる技法」が浮かび上がってくると思われる。
本展は、5人の美術家が、語源を同じくする技術や芸術への考察を通して、未知なるものや自然への畏怖心と、手探りのおかしみや人の技に宿るユーモアをあらわし、困難を抱えた社会のなかを積極的にさまようための術と活力を伝えようとするものである。
開催期間 |
2017/11/03(金)~2017/12/24(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~20:00 |
休館日 | 詳細は公式ホームページをご覧ください |
入場料 | 一般500円/高校生以下無料 |
参加アーティスト | 青野文昭、飯山由貴、井上亜美、高嶺格、門馬美喜 |
会場 |
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会場電話番号 | 022-713-4483 |
会場URL | http://www.smt.jp/ |
詳細URL | http://www.smt.jp/projects/artechnik/ |