北欧やテキスタイルをテーマにした展示をおこなっているCASE GALLERYにて、フィンランド・ヘルシンキ在住の若手ビジュアルアーティスト兼イラストレーター、ハンナ・コノラによる個展「Land of summer nights」が開催される。

日本では、テキスタイルブランド「KAUNISTE」で展開するプリントデザインが広く知られる彼女。そんな彼女による、大胆なジークレープリントとパステルカラーのウッドエレメントが彩る、短い夏の夜がCASE GALLERYに出現する。

あっという間に過ぎてしまう夏の夜は視覚的な詩であり、世界の片鱗であり、音もなく移ろう変化の兆しだ。光が溢れる北欧の白夜にモチーフを得ながらも、ハンナ・コノラのつくり出す夏の夜には独自の光が吹き込まれている。

ペイント、描画を通じて色の重なりを追いかけてつくられた本展。大胆でひそやかな世界には、同時に光の躍動が溢れる。体験する方の解釈で変容する光…。来場者の数だけ夏の夜が生まれることでしょう。