デンマークは、九州ほどの大きさの国土に約570万人が暮らす北欧の国。国連が発表する世界幸福度ランキングで常に上位に位置し、2016年は堂々の1位。充実した社会福祉制度や、自然再生エネルギーの積極的な導入で知られる。

また、デンマークは優れたデザイン社会だといわれる。ハンス・ウェグナーやアルネ・ヤコブセン、フィン・ユールなどの建築家・家具デザイナーが、ミッド・センチュリーとよばれるデザイン史上の黄金期に国内外で高い評価を受け、デンマークをデザイン大国に押し上げた。

彼らの作品に見られるシンプルな美しさ、生活に寄り添う機能性、技術力に支えられた高いクオリティは、現代にいたるまでこの国のデザインの大きな特徴をなしている。誰もが良質で快適な住まいを持つことを推奨してきた、福祉国家としてのデンマークのあり方が、このようなデザインを育んだといえる。

本展は、このようなデンマーク・デザインの歴史と現在を、家具やテーブルウェア、照明器具が中心に、20世紀初頭から現在の約190点の作品によって紹介されるものである。

【関連イベント】
●ワークショップ
「レゴ®ブロックでつくる人魚姫」
日時：5月13日（土）　14:00～16:00
講師：三井淳平（レゴ®認定プロビルダー）
対象：小学生
定員：抽選25名
参加費：500円
※要事前申込み

●学芸員によるギャラリートーク
（1）大人向け
日時：6月10日（土）　14:00～
※申込み不要、参加には観覧券が必要

（2）子ども向け
日時：6月10日（土）　11:00～
対象：5歳～小学4年生の子どもとその保護者
定員：抽選5組
※参加無料、要事前申込み、保護者の方は観覧券が必要