デンマーク・デザイン

産業革命を経て工業化が進んだヨーロッパの列強国では、19世紀後半になるとその反動から手工業に対する見直しが起こる。一方で、工業化への移行が比較的緩やかだった北欧諸国には、手工業の伝統が依然として残っており、改めてこれに光が当てられることとなる。なかでもデンマークは、家具生産に活路を見い出し、素材の美しさを活かしたシンプルで機能的な名作椅子が次々に誕生した。高いデザイン性と品質を備えたデンマークの家具や日用品は、世界中で愛されるようになり、北欧の小さな国はやがてデザイン大国と呼ばれるまでになる。
本展は、デンマーク・デザイン博物館の協力のもと、アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン)、ハンス・ヴィーイナ(ウェグナー)、フィン・ユールなどに代表されるミッドセンチュリーの傑作から、それらの精神を受け継ぐ現代の製品までおよそ200点が紹介され、デンマーク・デザインの歴史とその魅力に迫るものである。時代を超えて親しまれる家具、照明器具、陶磁器、玩具は、今日における幸福度指数が極めて高いデンマークという国の姿を反映したものでもあり、そこには真に豊かな暮らしとは何かのヒントが詰まっている。
【関連イベント】
●講演会「デザインの国デンマーク-黄金期から現在まで-」
講師:多田羅景太(京都工芸繊維大学助教)
日時:5月20日(日) 13:30~15:00
場所:岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
※聴講無料、要事前申込み
●映画上映会「ボーエ・モーエンセン DESIGN FOR LIFE」
解説:多田羅景太(京都工芸繊維大学助教)
日時:5月20日(日) 15:15~16:30
場所:岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
※参加無料、事前申込み不要
※そのほかの関連イベントは、公式サイトをご覧ください。
開催期間 |
2018/04/21(土)~2018/06/17(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、4/30は開館) |
入場料 | 一般900円/大学生700円/高校生以下無料 |
会場 |
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会場電話番号 | 0572-28-3100 |
会場URL | http://www.cpm-gifu.jp/museum/ |