アンデルセンの童話やレゴのブロックなどでおなじみの国、デンマーク。国連発表の報告書により、国民幸福度・世界一の国としても知られる。またこの国は北欧の中でもとりわけ、歴史に名を残すデザイナーを数多く生んできたデザイン大国である。アルネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナー、フィン・ユールなどはいずれも、いわゆるミッド・センチュリーというデザイン史上の黄金期の立役者となった。彼らの作品に見ることのできるシンプルな美しさ、生活に寄り添う機能性、技術力に支えられた高いクオリティは、現代に至るまでこの国のデザインの大きな特徴をなしている。こうした「デンマーク・デザイン」は、誰もが良質で快適な住まいを持つことを推奨してきた、福祉国家としてのデンマークのあり方を示すものと言うこともできるだろう。

本展は日本で初めての、デンマークに特化した本格的なデザイン展である。デンマーク・デザイン博物館の学術協力のもと、家具、食器、日用品、ポスターなどの作品を一堂に展示する。デンマークという国に秘められた豊かな創造性の核心に触れていただく機会となるだろう。

【関連イベント】
●講演会「デンマーク・家具デザイナーの系譜」
日時：12月23日（金・祝）　14:00～15:30（13:30開場）
会場：ホール
講師：多田羅景太（京都工芸繊維大学 助教）
定員：先着100名
料金：無料（要本展観覧券）

●上映会「ノーマ、世界を変える料理」
日時：1月3日（火）14:00～15:40（13:30開場）
会場：ホール
定員：先着100名
料金：無料（要本展観覧券）

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