ドーミエ、どう見える?―19世紀フランスの社会諷刺

オノレ・ドーミエ『鉄道』より、1843年、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵 オノレ・ドーミエ『鉄道』より、1843年、リトグラフ、町田市立国際版画美術館蔵

東京の町田市立国際版画美術館にて、「ドーミエ、どう見える?―19世紀フランスの社会諷刺」が2025年9月21日まで開催されています。

—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—

オノレ・ドーミエ(1808-1879)は、独自のユーモアで19世紀フランスの社会を描き出した画家です。家族を養うために12歳から役人の使い走りや書店の店員として働き始めたドーミエは、仕事のかたわらで絵画を学び、当時最新の印刷技術だったリトグラフで新聞の挿絵を手がけるようになりました。1830年代には、国王ルイ=フィリップと腐敗した王政政治の諷刺画で注目を集めるも、検閲の強化により1835年以降は社会風俗の諷刺に転向。名もなき市民の生活などをテーマに、日刊諷刺新聞『ル・シャリヴァリ』に4000点以上の絵を提供しました。

当館は2024年度に武蔵野美術大学名誉教授で彫刻家の田中栄作氏より、19-20世紀フランスの版画・雑誌265点を受贈しました。本展では新収蔵のドーミエ作品を中心に、同じく『ル・シャリヴァリ』で人気を博したポール・ガヴァルニ(1804-1866)の女性画や、当時のパリの景観図をあわせて展示します。

本展で紹介する作品は、水泳や鉄道旅行といったレジャーから、ジェンダーによる差別意識、万国博覧会とオーバーツーリズム、戦争まで、現代にも繋がるテーマを内包しています。200年後を生きる私たちの目に、ドーミエたちが描いた社会はどう見えるでしょうか?時代を超えたユーモアと深い洞察に満ちた諷刺の世界をお楽しみください。

開催期間 2025/06/20(金)~2025/09/21(日)
時間 10:00~17:00(土・日・祝は17:30まで/入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(7/21、8/11、9/15は開館)、7/22、8/12、9/16
入場料 無料
会場
  • 町田市立国際版画美術館
  • 常設展示室
  • 東京都町田市原町田4-28-1
会場電話番号 042-726-2771
会場URL https://hanga-museum.jp/
詳細URL https://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2025-596