インクの香り、ページをめくる時の紙の手触り。私たちの本にまつわる記憶は、本文の内容は言うにおよばず、「本」を体感することによって形づくられてきた。明治30年代以降、和装本から洋装本へと本の装幀は大きく形を変える。夏目漱石の著書に代表される、作家と装幀者の幸福な出会いによって生み出された名品と呼ばれる本や、ミノムシや竹の皮といった奇抜な素材を用いた「げて装本」と言われる本まで、そこには作品世界を表現するためのさまざまなアイデアと工夫が施されている。
本展では、おもに明治30年代から昭和20年代にいたる装幀本の数々に加え、「本」という形態と機能に魅せられた現代美術家たちの作品が紹介される。本はその内容、すなわち作家によって紡がれた「ことば」を伝える媒体。しかし、本文を伝える手段がデジタル化されたとき、本は物体としての役目を終えるのだろうか。「本」という身近な存在について、今一度再考する。
開催期間 |
2018/01/20(土)~2018/03/18(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00から17:00 |
休館日 | 月曜日、第2木曜日 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 橋口五葉、川端龍子、青山二郎、若林奮、赤瀬川原平 |
会場 |
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お問い合わせ | 042-739-3420 |
会場URL | http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/index.html |
詳細URL | http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/20171201143703177.html |