アスリート展

「驚異の部屋」 アニメーション」高橋啓治郎、人体造形:菊池絢女 Photo:木奥恵三 「驚異の部屋」 アニメーション」高橋啓治郎、人体造形:菊池絢女 Photo:木奥恵三

日々の積み重ねや試行錯誤を繰り返し、自己の限界を乗り越えていく「アスリート」。自身と向き合いながら努力を重ねることで生まれる超人的でダイナミックなパフォーマンスは、観る者の心を揺さぶる。アスリートが目標に向かって真摯に取り組む姿には、スポーツのみならず、あらゆる分野で活動する人々へのヒントが数多く潜んでいるのではないだろうか。

私たちは、普段の何気ない動作のひとつひとつに生じる「反応し、考え、行動に移す」という一連のプロセスに、身体・思考・環境が相互に影響しあった“知覚=センサー”を張り巡らせている。アスリートは、日々の鍛錬によって身体能力を高めることはもちろん、自らのセンサーの感度を極限まで研ぎ澄ませることで、自身に起こる微細な変化に気づき、順応し、その能力を最大限に発揮すべき瞬間に、一歩一歩近づいていく。

さらに、このアスリートのパフォーマンスを支えるトレーニングやメンタルサポート、データ解析、また日々進化する高性能なスポーツギアなどの、アスリートを取り巻く状況が大きく変化するなか、さまざまな要素を融合させることでより高い目標へと向かっていくのである。

本展では、アスリートの躍動する身体を映像や写真で紹介するほか、体感型の展示を通して、身体や心理をコントロールする知覚、戦術における情報解析の先端技術、そして身体拡張を支えるスポーツギアなど、アスリートをかたちづくるさまざまな側面をデザインの視点から紐解いていく。

トップアスリートの経験を踏まえさまざまな活動を行っている為末大、デザインエンジニアの緒方壽人と研究者・映像作家の菅俊一との3名を展覧会ディレクターに迎え、さまざまな分野で活躍する参加作家、企業、団体機関と協働する展覧会となる。さらなる高みに挑み続ける「アスリート」の鼓動を是非体感していただきたい。

開催期間 2017/02/17(金)~2017/06/04(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~19:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 火曜日(5/2は特別開館)
入場料 一般1,100円/大学生800円/高校生500円/中学生以下無料/障害者手帳をお持ちの方と、その付き添いの方1名は無料
参加アーティスト imaginative inc.、岡本菜穂(SIRI SIRI)、ハワード・シャッツ、アダム・プリティ(Getty Images)、劉功眞(LIUKOBO) 他
会場
  • 21_21 DESIGN SIGHT
  • 東京都港区赤坂9-7-6
会場電話番号 03-3475-2121
会場URL http://www.2121designsight.jp/
詳細URL http://www.2121designsight.jp/program/athlete/