
「バッタもん」や「UFO-unidentified falling object (未確認墜落物体)」が代表作として知られる、現代美術家・岡本光博が、9月10日から神楽坂の「ギャラリーeitoeiko」にて個展「69」を開催するとともに、はじめての作品集『69』を刊行する。これまでに制作した約2,000点以上におよぶ作品から、厳選した69点を収録した一冊だ。
そんな本書の刊行を記念して、岡本光博、ゲストに都築響一、そしてモデレーターに岡本光博の個展のキュレーションをした、青森県立美術館学芸員の工藤健志を迎え、岡本光博作品の魅力に迫る。
「最近、漂白されがちな展覧会に出会いがち」と都築響一。確かに、近年、ワイセツ、著作権、政治的などさまざまな理由で、作家の古今を問わず、展示されなかったり、撤去要請されたり、改変を求められたりなど、さまざまなフィルターを通じて、美術が漂白される場面をよく耳にする。しかし、そんな中、岡本光博は、時に検閲や規制という壁に立ち向かいながら、常に社会に切り込む作品を制作し続けている。そして、都築響一は圏外編集者としてさまざまなアーティストを発掘・応援しながら、自身でもアツコバルーでエロをテーマにした「神は局部に宿る」展を開催するなど、2人とも果敢に、そして勇敢に「美術」「表現」、そして「表現者たち」と向き合っている。
今回は、本トークのために厳選した岡本光博の作品を見ながら、その深淵に迫るとともに、美術家の岡本光博、圏外編集者の都築響一、そしてキュレーターの工藤健志の3人それぞれの視点から、美術の漂白について話をすることで、日本の美術界の現在に切り込もうと思う。今回のトークは漂白ゼロ。3人の「69」なトークを期待しよう。
開催期間 | 2016/09/29(木) |
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時間 | 19:00~21:00 |
入場料 | 1,944円(税込) |
参加アーティスト | 岡本光博、都築響一、工藤健志 |
会場 |
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お問い合わせ | 03-5485-5513 |
会場電話番号 | 03-5485-5511 |
会場URL | http://www.aoyamabc.jp/ |
詳細URL | http://www.aoyamabc.jp/culture/69/ |