角川映画の40年

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映画は、映画会社が作るもの―40年前、そんな常識に真っ向から挑み、瞬く間に日本映画の勢力地図を塗り替えたのが《角川映画》であった。

出版社の角川書店を母体に創始された《角川映画》は、巨匠市川崑監督を迎えた『犬神家の一族』(1976)で表舞台に登場、横溝正史の原作もベストセラーに押し上げた。その後もミステリーやハードボイルド小説を次々と映画化し、角川春樹社長のもと、映画と原作書、さらに主題歌も含めたメディアミックスの広報戦略によって、『人間の証明』(1977)、『復活の日』(1980)などヒット作を連打した。

1980年代に入ると『セーラー服と機関銃』(1981)、『時をかける少女』(1983)などを発表して薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子などのアイドル女優を輩出、さらにはアニメーション映画にも進出して若い世代を映画館に呼び寄せる。1990年代中期からは新たに角川歴彦社長のもとで再生、『失楽園』(1997)や『リング』(1998)など数々の話題作の中心となって、盛んな映画作りを今も続けている。

本展は、日本社会に国民的なセンセーションをもたらした《角川映画》の足どりを、当時の華やかな宣伝資料などを通じて振り返るものだ。

開催期間 2016/07/26(火)~2016/10/30(日)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~18:30(入室は閉館30分前まで)
休館日 月曜日、9/5~9/9
入場料 一般210円/大学生・シニア70円/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料
会場
  • 東京国立近代美術館 フィルムセンター
  • 展示室
  • 東京都中央区京橋3-7-6
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場URL http://www.momat.go.jp/
詳細URL http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/kadokawa/