太田市美術館・図書館 開館記念展「未来への狼火」

[参考作品]淺井裕介≪全ての場所に命が宿る≫2015年「未見の星座<コンステレーショ>」展東京都現代美術館、2015年 撮影:加藤健 [参考作品]淺井裕介≪全ての場所に命が宿る≫2015年「未見の星座<コンステレーショ>」展
東京都現代美術館、2015年 撮影:加藤健

2017年4月、太田市美術館・図書館は、「まちに創造性をもたらす、知と感性のプラットフォーム」として、「創造的太田人」を基本理念に、太田で育まれてきたものづくりの英知を継承しながら、市民によるこれからのまちづくりの拠点となることを目指してグランドオープンする。

現在、北関東随⼀の工業都市として知られる太田市の土台を築いたのは、1917年5月、元海軍機関大尉の中島知久平を中心に設立された飛行機研究所であった。第二次世界大戦後、GHQによって解体された中島飛行機株式会社を源流に、日本屈指の航空機生産技術を基礎に創立した富士重工業株式会社は、「ものづくりのまち」太田を象徴する存在である。

さらにさかのぼること1903年、太田市に生まれ、田園詩人と称された清水房之丞。彼は最初の詩集「霜害警報」で、「桑が自分の子の樣に可愛いいんだ。桑が黑くなれば俺逹まで口がひ上がることになるんだ。村の俺逹の狼火をあげよう。」とつづった。そこで描かれたのは、冬の霜害に苦しみながらも、大切に桑を育てていた人たち。高村光太郎や萩原朔太郎といった稀代の詩人と交わりながら、郷土で詩を書くことに心を傾けた清水房之丞の仕事は、この風土で生きることへの強い誇りを感じさせる。

本展では、「風土の発見」「創造の遺伝子」「未来への狼火」をキーワードに、こうした歴史的風土の中で生まれた絵画や工芸、写真、映像、詩、歌など、多ジャンルのアーティストの作品を新作も交えて紹介される。さらに、市民と共同のプロジェクトも実施し、それらを通して未来を展望するための狼火をたちあげる。

【関連イベント】
●淺井裕介による公開制作
日時:4月11日(火)~16日(日) 各10:00~12:00、13:00~15:00

※その他関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください

開催期間 2017/04/26(水)~2017/07/17(月)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、祝日の7/17は開館)
入場料 一般800円/学生・団体640円/中学生以下無料
参加アーティスト 淺井裕介、飯塚小玕齋、石内都、片山真理、清水房之丞、正田壤、林勇気、藤原泰佑、前野健太
会場
  • 太田市美術館・図書館
  • 展示室1・2・3・スロープ 他
  • 群馬県太田市東本町16-30
会場電話番号 0276-55-3036
会場URL http://www.artmuseumlibraryota.jp/
詳細URL http://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/602.html