FLOOR

2025

豊田市美術館の個展では、特徴的な建築空間に、名状し難い「巨大ななにか」を貫入させるインスタレーション作品を発表しました。

展示室は日の光の移ろいによって刻一刻と変化し、その中で作品はさまざまなかたちで現れます。日常的なスケールや基準が一度保留され、ずらされることによって、私たちはこの未知の領域(territory)において、空間と時間の中での体験そのものを新たに見つめ直すことになります。

玉山拓郎(アーティスト)

玉山拓郎(アーティスト)

1990年岐阜県生まれ、東京都在住。愛知県立芸術大学を経て、2015年東京藝術大学大学院修了。身近なイメージを参照し、家具や日用品のようなオブジェクトや室内空間をモチーフに、鮮やかな照明や音響を組み合わせたインスタレーションを制作。最小限の方法で空間を異化し、鑑賞者の身体感覚や知覚に揺さぶりをかける。

おもな展覧会に「2021年度第3期コレクション展」(愛知県美術館、2022)、「Anything will slip off / If cut diagonally」(ANOMALY、2021)、「Something Black」(ANOMALY、2023)など。現在、豊田市美術館にて個展「玉山拓郎:FLOOR」開催中。

https://www.instagram.com/takurotamayama/

2025/2/12 21:00