編集部の「そういえば、」―繋がりを生み出す「共遊空間」

編集部の「そういえば、」―繋がりを生み出す「共遊空間」

そういえば、2025年9月12日に高輪ゲートウェイにて本格開業をした、「ニュウマン高輪」の内覧会にお邪魔しました。

ルミネ最大規模となるニュウマン高輪は、2棟にまたがる広大な空間にファッション、食、ビューティーなどさまざまなラインナップがそろう、まるで1つの都市のような施設です。本コラムでは、特に注目したいSouth5階の「こもれびら」を紹介します。

メインビジュアルはクリエイティブユニットのKIGIが担当

メインビジュアルはクリエイティブユニットのKIGIが担当

「こもれびら」は、ルミネがはじめて“子ども”をテーマに取り入れた空間です。フロアプロデューサーを務めたのは、入場料のある本屋「文喫」を運営する株式会社ひらく。フロア全体のコンセプト策定段階から導線計画、グラフィックにいたるまで、ルミネと一緒につくり上げました。

メインショップの文喫は、半分以上のエリアに無料で入れ、10万冊を超える本が並んでいます。そのほか、親子で過ごせるカフェ、記念日を彩る写真館とワンコンセプトでフロアに配置。フロア全体で子どもも大人も、誰もが自由に過ごせる小さな“街”のようになっています。

文喫内にある、食事も楽しめる「Cafe ensembie」

文喫内にある食事も楽しめる「Cafe ensembie」

さらにこのフロアには、「触れる・見る・聞く」という日常の行動から発見や気づきを生み出す、「フレルト」「ヨクミル」「キーテコ」の3つのあそび空間が点在。遊びを軸に街づくりや施設づくりのコンサルティング事業をおこなう株式会社ジャクエツが手がけたもので、繋がりを生み出す「共遊空間」をつくり上げています。

フレルト:誰でも五感で楽しめる居心地の場。モノに触れたり、雰囲気や環境に触れることで、新しい体験や発見が広がる

フレルト:誰でも五感で楽しめる居心地のいい場。モノに触れたり、雰囲気や環境に触れたりすることで、新しい体験や発見が広がる

ヨクミル:モノを観察して疑問が生まれる場。身近なものをよく見ることで「なんでだろう?」という気持ちが生まれ、興味や理解が深まり、想像する力を育む

ヨクミル:モノを観察して疑問が生まれる場。身近なものをよく見ることで「なんでだろう?」という気持ちが生まれ、興味や理解が深まり、想像する力を育む

キーテコ:自然と誰かとつながる会話の場。自分の思いを伝えるだけでなく、相手の話を聞くことで、もっと仲よくなったり、さまざまな関心につながる

キーテコ:自然と誰かとつながる会話の場。自分の思いを伝えるだけでなく、相手の話を聞くことで、もっと仲よくなったり、さまざまな関心につながったりする

子どもが自由に過ごせるのはもちろん、大人もちょっとした休憩で腰かけてみたり、友人とおしゃべりしてみたり、公園のように老若男女問わずさまざまな過ごし方が生まれそうな場となっていました。

ますます開発が進んでいく高輪ゲートウェイ駅周辺。ニュウマン高輪は、日本と世界を結ぶ新たな“玄関口”となる高輪で、「まだ見ぬ生活価値づくり」「地球価値づくり」「まちづくり」に挑戦していくとのこと。お散歩しやすい季節になってきたので、みなさんも行ったことのない街や施設に訪れて、新しい発見や魅力に触れてみてください。

(岩渕真理子)