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IAMAS


海岸通り

鈴木 剛 / スタジオ1

移り変わる風景を、抽象化と再構成によって描写した映像作品です。この作品では、場所の特徴を印象づけるような映像表現ではなく、現実の観察から得られた日常的な要素で組み立て、その場所が映像内で閉じられた世界として感じられるような方法を提示しています。それは、場所の姿を変える光や音といった基本的なファクターのふるまいを抽象化し、それらの関係性あるいは無関係性を定義し、その関係の相対的な移行によって映像のシーケンスをつくるというものです。この抽象化の過程は、画家が行う画面の操作の方法と類似します。無限の姿を見せる世界から、光や空間といった要素が画家によって取捨選択され、その抽出のあり方がその作者の見た世界を示します。

(CG)
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