桐山登士樹+西中川 京 : Milano Slone 2007 傾向分析編
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—パターン : エスノシック —

圧倒的に無地が多い中、日本やシノワなど東アジアを彷彿とさせるパターンがアクセントとなっている。ミッソーニではドローネーの抽象画を彷彿とさせる色使いやパターンを発表。
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Seating by Kazuhiko Tomita, Moroso
ラウンジチェアに貼られた日本的なファブリック。またロシアンアヴァンギャルドやリキテンシュタインを思い出させるものなど、絵画的な要素を持ち、エスノシズムを抽出し転写したようなパターンなども見られる。
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Moooiのブース
特にファブリックではないが、今年のMoooiのイメージは東アジア色が強い。
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Missoni
ミッソーニのファブリックはロベール・ドローネーの抽象絵画のような色彩とパターン。
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Charpoy by Nipa Doshi and Jonathan Levien, Moroso
インディアンの叙情詩からインスパイアされたパターンがデイベッドに刺繍されている。ロシアンアヴァンギャルドに通じるエスノロジカルな印象。
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Missoniのブース
ファブリックに関してはファッションメゾンの発想に脱帽。
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Sky kiss by Francesco Binfaré, Edra
デザイナーで画家のFrancesco Binfaréのソファ。リキテンシュタインの様な大きくクローズアップされた画面に立体のフリンジが加わってよりポップに印象づける。
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— 番外1 ユーロルーチェ —

同時開催のユーロルーチェ。照明器具なので、基本的にアルミやステンレス、木材等の素材のテクスチャーや色をそのまま活かした作品が多い。フォルムに関しては、家具デザインの傾向と違い、有機的で一体成形を思わせるものが目立つ。メーカーで特に目立ったのは、やはりフロスとアルテミデ。共に著名なデザイナーを多く起用しての新作発表となった。特にフロスは一皮むけた印象。今回はあまり見所のなかったルーチェプランにも次回は期待したい。
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Nebula by Joris Laarman, Flos
唐草模様のラジエーターで一躍人気になった若手デザイナーも起用したフロス。電球の半分を塗りつぶして皿側に集光。器具自体が輝いて見える。
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Ray by Rodolfo Dordoni, Flos
シンプルで洗練されたデザイン。細めのスタンドで今年っぽさを。
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Once by Piero Lissoni, Flos
不完全な球体に和紙のようなものを貼ったリッソーニの作品。デザイナーの個性を存分に活かしたデザイン開発を行ったフロス。他に起用されたのは、ワンダース、スタルク、チッテリオ、バーバーオズガービー、ウルキオラなどスターデザイナーばかり。
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Non Random by Bertjan Pot, Moooi
日本を彷彿とさせる照明器具はMoooiからも発表。彼のデザイン特有の「あみあみとゆれゆれ」を製品化すると意外と真面目なものに。
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Mayu Hana by Toyo Ito, Yamagiwa
ヤマギワから発表された伊東豊雄氏のファイバーグラスとポリビニールアセテートで作られた作品。
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Cabildo Sospensione by Eric Solè, Artemide
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Aqua elle tavoro by Ross Lovegrove, Artemide
水をテーマにしたラブグローブの一連の作品。他にフロアランプとシーリングランプがある。
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Homage to Bruno Munari by Charlotte De Bevilacqua, Danese
ムナーリ誕生100年を記念して作られたライト。ムナーリの彫刻からインスピアされたもの。3辺を折ったディスクを沢山使って立体にしている。
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LQ chandelier by Hani Rashid, Zumtobel Lighteriors
‘アヴァンギャルドコレクション’というだけあってインパクトが凄い。
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The VORTEXX Chandelier by Zaha Hadid and Patrik Schumacher、Zumtobel Lighteriors collaborate with Sawaya & Moroni
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— 番外2 サローネサテリテ —

例年に劣らず出展者と来場者で賑わっていたサテリテ会場。今年は10回目の節目としてアニバーサリーエキシビションも開催され、これまでサテリテから世の中に出たデザイナーの作品も一堂に紹介。多くの日本人デザイナーも参加していた。ただその多くが表面的な処理で個々数年流行っているロマンティックでポエティクな作風になっているのはとても残念。そんな中、ドイツbauman:hoofというユニットの気骨のあるコンセプチュアルなデザインがとても新鮮に映った。
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Forkform from Sweden
本物の蛾や花を段ボールに熱で圧着させてパターンにした作品。あまり気持ちの良いものではないが、本当の意味できもかわいい。
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bauman:hoof from Germany
スプリングという名前のついたハンガーはブラインドで実験的につくったものだそう。製品化されたらすぐにミュージアムショップ商品に選定されそう。このユニットは他にもシンプルで完成度の高い作品が展示していて、今回のサテリテで一番魅力的に見えたブースの一つ。
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Tadao Hoshino from Japan
軽い存在感が素敵なスライド式のチェスト。本当にものを入れて大丈夫なのか少しだけ心配。送った荷物が届かなかったとの事であっさりしたブースが逆に目立っていた。
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Designship 虎from Japan
富山プロダクトデザインコンペティションに常連のデザインシップ虎。福岡にある専門学校の在校生が作るグループ。常にメンバーが代替わりすることが飽きさせない理由なのかも。この作品は2001年に前出のコンペで入賞した作品。
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