|
メーカーで特に目立ったのはカッペリーニやカッシーナ、トーネットを傘下に置くポルトロナフラウグループ。個々のブランドの個性は活かしつつ、全体で成熟社会における家具デザインの提案が行われていた。またカルテル、モロゾ、ザノッタもブランドの持つ個性とデザイナーの個性を融合させた提案が評価できる。
一方で常に新しい感性でデザインを探求してきたエドラはカバーリングやカラーリングのみの変化にとどまっているような印象を受けた。
デザイナーでは、昨年に引き続きパトリシア・ウルキオラの活躍が目立つ。表装だけではなくゼロからデザインできる力を改めて感じた。一方で深澤直人、リッカルド・ブルマー、ロドルフォ・ドルドーニなどベテラン勢の作品にはより一層の説得力が増した印象。またイネケ・ハンス、モニカ・フェルスター、バーバー・オズガービー、安積伸などのヤングシニアとも呼べる世代の作品数が増えている。若手ではnendoやマルティ・ギシェの台頭が特に著しい。
|

|


Itis by 深澤直人, Artemide
今回、エルデコインターナショナルデザインアワードのデザイナーオブザイヤーに選ばれた深澤氏による照明デザイン。シンプルかつ不可思議な魅力を持つ形状と触れる程様々に変わる表情がユニーク
|
|
|

|


Origami by Riccardo Blumer with Matteo Borghi, Ycami
厚さ2mmのアルミを切り抜き、折りたたみ、ビスでとめた椅子。気骨を感じるデザインながら軽さも併せ持つ。より円熟味を増した印象
|
|

|
|