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2006 ミラノサローネ特集
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桐 山 登 士 樹 : Milano Slone 2006 速報 !
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fieramilano
桐山登士樹氏よりミラノサローネ速報が到着。
上記写真は新しくなったfieramilanoのコンコース


桐山登士樹
Toshiki Kiriyama


桐山登士樹

デザインディレクター 株式会社TRUNK主宰、富山県総合デザインセンターデザインディレクター、YCSデザインライブラリーディレクター。汐留に11月誕生のデザインセンターデザインディレクター。

JDN関連コーナー → 
「桐山登士樹の
注目デザイン&デザイナー」





イタリアの建築家フクサスの設計で昨年巨大なフィエラ(国際見本市会場)が誕生した。これまでのサローネ会場に慣れ親しんだ身にとって、22万平方メートルの巨大なスペースの位置関係を掴むまでに若干の時間を要した。これまでの会場と違い、全体の開放感、動きやすさ、分かりやすさは間違いなく倍増した。資料によると出展者も2549社、来場者も20万人と記載されている。主催者であるCOSMITがイタリア企業を展示会場へ強力に誘致した感じが漂う。フランクフルトと並ぶ欧州を代表する巨大な展示場だ。オフィス家具(Eimu)、キッチン(Eurocucina)もFTK(Technology For the Kitchen)などの同時開催の煽りを受けて、これまで注目率の高かったサテリテ(SaloneSatellite)はちょっと寂しいテント会場になってしまったのが残念であった。


エントランス
4/5の夕方、via ManziniにあるDRIADEのエントランスは人だかりでいっぱい



初日の8号館の密度はなかなかであった。CAPPELLIN、MOROSO、Kartell、edra、vitra、zanottaなど有力企業が集まる8号館は、ジュリオ・カッペリーニ、クラウディオ・ルーティなど企業家がブースの最前線で接客し、ジャスパー・モリソン、ジェームス・アーヴィンなど著名デザイナーも顔をそろえていた。しかし、不思議なもので1時間も会場にいると目が慣れてくる。一部の企業を除くと新作の少ないこと、現在のトレンドカラーのオフホワイトにカラーリングされた過去の作品が多いこと、ブラックやレースの処理はファッショントレンドの影響か。目に飛び込んでくるのは巨大なブースを仕切るパネルデザイン。
サローネは、商談の場だから売れ筋商品、目玉商品にウェートが置かれるのはしょうがないが、インパクトのあるデザイン(新たな可能性を感じる)が少ないのは残念だ。また最近のイタリアは、マーケティング(グローバルセールス)が主軸になり、売れ筋の商品開発にウェートが置かれている。昔の様な経営者とデザイナーが一体となりデザインオリオンテッドな開発をしていた時代が懐かしい。この様な売れ筋中心の商品開発によって、デザイン王国イタリアの今後に暗い影を落とさなければ良いが。また、コスト競争に勝つ為に中国など賃金の安い国へ生産工程が分散化している点も要注意事項である。同時代性、同質性の気持ち悪い構造がイタリアデザイン界を侵食し始めていることは事実である。


Patricia Urquiola
MOROSO
Patricia Urquiolaのソファ「Shanghai Tip」

Campana
Edra
Campana兄弟の2004年名作「Corallo」はトレンドカラーで再登場


Daniani
Canpeggi
ユニークなクリーナー「Aurpout」Daniani

Alias
Alias
Aliasの美しい展示会場


Campana
Edra
Campana兄弟のチップの集積椅子

Ronan & Erwan Bouroullec
Vitra
8号館で一番のインパクトデザインは、Ronan & Erwan Bouroullecのカーボン仕様の照明、チェスト

展示に工夫

展示に工夫がされ楽しさは倍増

巨大なブースデザイン
Eurocucina
巨大なブースデザインは展示効果をUP

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