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さらに今回は、協賛各社にこの企画の主旨をよくご理解いただき、コンセプトモデルも過度に先駆的な提案ではなく、比較的近い将来の具体像が描けるような内容であったため、市場で流通している商品とアドバンスデザインとの距離が近く感じられたことは効果的だった。アドバンスド活動から得た要素を意欲的に実際の商品に反映させることで、マーケットを通じて新たな提案にたゆまず取り組む日本企業の姿勢が鮮明になっていたのだ。いっぽう、トヨタ自動車が出展した昨年の愛・地球博で人気を博した近未来型モビリティ「i-unit」に多くの来場者が目を輝かしていたのも、ヒトの自由な移動という世界に共通したテーマに対する夢がそこに感じられたからだろう。そう、夢を伝えるというデザインのこれも大切な役割を果たすことにも、日本はきわめて意欲的なのである。
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会期中はテレビや新聞など多くの取材が入った
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