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2006 ミラノサローネ特集
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秋元 淳 : Milano Salone 2006 速報 !
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展示に熱心に見入る来場者たち
 

展示に熱心に見入る来場者たち




実際のところ出展された商品の多くは、日本で暮らす私達の立場からすれば、既にいろいろな場でなじみ深いものだったことは確かで、新規性という点では開催前に一抹の不安もあった。しかし、それらが商品ジャンルの区分を超えて「Gマーク」の旗印のもと、ジャパンデザインの現在形として一同に示されたことで、充実した機能に裏付けられ、あくまでも精緻な成り立ちとユーザーへの細やかな気配りを忘れず、端正なたたずまいの中に驚きや意外性までもが付与されている…といった日本のデザインの特徴が改めて前面に出てきたことは率直に驚きだった。そういった日本のデザインが有するアドバンテージとは、インハウスを中心とした組織的な活動によってもたらされていることを理解してもらうのも、今回の企画の意図であったことを伝えておきたい。

それこそ世界各国からあまたのクリエイターが集まり自らのデザインを主張してやまないサローネの場にあって、デザイナーやエンジニア、マニュファクチュアラー、さらにユーザーにいたるまでの密接な関係の中から社会に向けて紡ぎだされる、いわば総合力の結晶とも言うべきジャパンデザインの価値を多くの人に理解してもらいたかったのである。ちょうど降り積もった状態では均一なテクスチュアーに見える雪が、そのひとかたまりを顕微鏡で覗くとそこに驚くべき結晶が顕われるように、この展覧会がジャパンデザインという結晶を人びとに向けてクローズアップできる顕微鏡のような役割を担えたなら望外のことである。もちろん、会場に並んだ品々に備わった高い提案性、完成度こそは、決して傑出した個人の資質のみには還元できない日本のデザインのバックグランドを2万人もの来場者たちにしっかりと伝えたに違いない。



展示に熱心に見入る来場者たち


デモンストレーションにはすぐに人だかりができる
デモンストレーションにはすぐに人だかりができる


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