安川電機みらい館

世界一のものづくり技術による、空間演出装置を体験できる空間

デザインコンセプト
担当:株式会社乃村工藝社

2015年、創立100周年を迎えた安川電機は、北九州市黒崎にある本社事業所を再編し、地域や社会に開かれたコミュニティ「ロボット村」をオープンした。

その中心となる「安川電機みらい館」は、安川電機の事業内容やものづくりの楽しさ・凄さ・緻密さ、ロボットの最新技術などを多くの人に体験してもらえる施設であり、「空間づくり」と「コンテンツづくり」を担当した。

また、安川電機の最先端技術を生かした、2つのメイン展示の開発にも参画。

メイン展示のひとつである「ロボティクス・サイネージ」は、人の“腕”と同じように柔軟で器用な動きをする「7軸産業用ロボットMOTOMAN」を使ったもの。8台のアームに液晶モニターを取り付け、ロボットが協調しながら繰り出すダイナミックな動きや、それにピタリと連動する多彩な映像表現が見たこともない瞬間を創り出す、世界初の空間演出装置である。

もうひとつの「メカトロニクス・ウォール」は、高さ4.5m×幅4mの壁面に配した128個のキューブを、安川電機のモータ―で高速・高精度に前後移動や回転の制御をする空間演出装置。プロジェクションマッピング演出を合わせることにより、視覚的な驚きに溢れた不思議な空間を創出する。

空間づくりと魅力づくりの基本構想、デザイン・設計、コンテンツ企画・制作、実施・施工とトータルな視点からの施設づくりとなった。

(※クレジットはプロジェクト当時)

クリエイティブ・エンジニアリング ディレクション 荻野健司、鈴木健司 / 株式会社乃村工藝社
コンテンツディレクション 後藤映則、梶村直美、細谷宏昌 / 株式会社乃村工藝社
空間デザイン 田村啓宇、安藤陽介 / 株式会社乃村工藝社
プロダクトディレクション 楠次郎、四ツ谷昌紀 / 株式会社乃村工藝社
「ロボティクス・サイネージ」装置制作 安川電機ロボット事業部
「メカトロニクス・ウォール」装置制作 安川電機モーションコントロール事業部
撮影 ナカサ&パートナーズ(写真1、10、11枚目)