フコク生命ご当地キティーミュージアム

「ハローキティ」が日本各地の名産品・歴史・人物等とコラボレーション

デザインコンセプト
担当:岩間直哉/株式会社博報堂プロダクツ

フコク生命のイメージキャラクター「ハローキティ」を日本各地の名産品・歴史・人物等とコラボレーションさせた、全国62支社のフコク生命オリジナルご当地キティの展示空間を設計した。会場は内幸町の富国生命ビル1階エントランスである。抽象化した日本地図を床に描き、各地域の個性を身にまとったご当地キティを地図上に浮遊させ、空間全体で日本列島を表現している。それは、訪れた人がまるで日本を旅するような感覚で会場内を巡ることで、全国に広がるフコク生命のネットワークを理解するとともに、個性溢れるご当地キティを通して日本各地の伝統や地域性を体感するための構成である。

日本の伝統とポップカルチャーを融合させた本展のシンボルとして、入口にはハローキティを家紋のようにあしらった暖簾を掛けた。この暖簾は、日常としてのオフィス空間から非日常としての本展への境界である。内部はハローキティのもつシンプルで構成的なデザインを空間に翻訳することを目指し、余分な装飾を極力排除した。床面及び梁から吊ったフレームを白で仕上げ、ハローキティのアウトラインを想起させる強弱のある黒いラインの日本地図と、各支社のご当地キティのビジュアルのみが浮かび上がる空間構成としている。フレームをアイレベルにつり下げることで囲われた地域が展示室のようになり、同時にフレームがない部分を動線とすることで、全体として緩やかにつながる一つの日本を表現した。

会場 富国生命ビル1Fエントランス(東京都千代田区内幸町2-2-2)
会期 2014年12月8日~2015年6月30日(予定)
クライアント 富国生命保険相互会社
デザイナー 岩間直哉(株式会社博報堂プロダクツ)
写真 中道淳/ナカサアンドパートナーズ