岡山県に現代美術館「ラビットホール」が4月6日開館、建築家の青木淳がコンバージョン改修

公益財団法人石川文化振興財団が、岡山県岡山市北区に現代美術館「ラビットホール」を4月6日に開館する。
ラビットホールは、実業家の石川康晴による現代美術のプライベートコレクション「イシカワコレクション」を常設展示するほか、子どもたちに向けたラーニングプログラムやリサーチ(研究)をおこなう美術館。同コレクションは彫刻や大型インスタレーションをはじめとした国内外のコンセプチュアルアートで構成されており、総数約400点にのぼる。
同美術館の建物はもともと岡山で絵画や工芸品を蒐集していた実業家の林原家がゲストハウスとして建てたもので、近年は岡山映像ライブラリーセンターとして使用されていた。これを建築家の青木淳がコンバージョン改修。展示内容に応じ、随時壁を立てたり、床に穴を開けたりすることで、壊されながらアップデートし続ける「work in progress」というコンセプトをもつ。
開館記念展「イシカワコレクション展:Hyper real Echoes」では、フィリップ・パレーノ、マーティン・クリード、ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス、リアム・ギリックなど、約30組による約40作品を展示予定だ。
また、同美術館の開館に伴い、同財団が所有する歴史的な建造物「福岡醤油建物」を芸術・教育・食文化の複合施設「ラビットホール別館 福岡醤油蔵」として改修し、リニューアルオープンする。