ダイソンの国際デザイン・エンジニアリングアワード、国内最優秀賞は東京大学の学生に決定
ジェームズ ダイソン財団が、国際デザイン・エンジニアリングアワードである「ジェームズ ダイソン アワード」の2024年度の国内最優秀賞1作品と国内準優秀賞2作品を発表した。
同アワードは、初開催の2005年から一貫して「問題解決のアイデア」がテーマ。今年は世界30カ国から1900以上の応募作品が集まった。国内審査の結果、国内最優秀賞は東京大学大学院の平城裕隆による、騒音の多い環境でも自分の声だけをクリアに届けるノイズキャンセリングマイク「WhisperMask」に決定した。この作品は、マスクを着用すると相手に声が伝わりにくいという問題を、布型の振動板という新しい構成のマイクによりノイズキャンセリングすることで解消している。
国内準優秀賞は2作品で、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科のLe Yaoによる装着性が高いコンパクトな搾乳器「Milkease Wearable Pump」と、東北大学大学院の研究グループによる小型ロボットアームと取り外し可能なエンドパーツを使用した、手軽にカスタマイズが可能な研究自動化システム「ARALA -Additive Robotic Attachment for Lab Automation-」。
これらの3作品を含む各国作品群は、国際最終審査に進出。世界30カ国より国内優秀賞受賞作品が集まり、その中からダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ ダイソンの選考によりTOP20と国際最優秀賞が決定する。