2024年度の「東京ビジネスデザインアワード（TBDA）」の募集テーマ全9件が発表され、デザイナーからの提案応募受付を2024年9月4日から開始した。

「東京ビジネスデザインアワード」は、中小企業から募集した「テーマ」を活用した新規用途開発や、ビジネス全体へのデザイン提案をデザイナーから募るコンペティション。東京都が都内の中小企業活性化策として主催し、公益財団法人日本デザイン振興会が企画・運営をおこなっている。

2012年のスタート以来、総企業テーマはのべ120件以上、企業とデザイナーのマッチングからはじまったTBDA発の事業として、国内外で60万個以上を売り上げるヒット商品や、グッドデザイン賞受賞製品など20件以上の実現化、協働事例が生まれている。

2024年度のテーマには、以下9件のテーマが選出されました。

【テーマ】テーマ名・企業名・本社所在地
1. リング製本とオンデマンド印刷のワンストップ提供体制（富士リプロ株式会社）
2. 金属切削による高精度な軸物加工（株式会社開工精機製作所）
3. 唯一無二の立体感を持つ極厚・凹凸加工技術（東和マーク株式会社）
4. 金属板の自由自在な加工技術と高速な試作体制（磯村産業株式会社）
5. ベビー用品製造で培われた縫製と検品の安心・安全技術（日本エイテックス株式会社）
6. 高耐久鋼の帯材への曲げ・ねじり加工（新田スプリング株式会社）
7. ベルトに用いられる伸縮できる本革の加工技術（有限会社長沢ベルト工業）
8. 医療器具水準の滑らかな仕上がりをもたらす金属手加工（三祐医科工業株式会社）
9. 紙のように使える高耐水性エコ素材（有限会社アールコーポレーション）

なお、募集期間中はデザイナー向けにテーマ企業の工場見学会や説明会なども実施。企業の「テーマ」とデザイナーの提案マッチング成立後は、実現化に向けての協働がスタートし、プレゼンテーション方式の最終審査を経て、2025年2月に最優秀賞・優秀賞が決定する。