「コクヨデザインアワード2022」受賞作品が決定。グランプリは思考のミニマリストになれるノートの提案

(左)「コクヨデザインアワード2022」グランプリ受賞作品「Flow of Thoughts」 (右)バーチャルなトロフィーと青銅素材でつくられた表彰状のカードキー (左)「コクヨデザインアワード2022」グランプリ受賞作品「Flow of Thoughts」
(右)バーチャルなトロフィーと青銅素材でつくられた表彰状のカードキー

コクヨ株式会社が主催するプロダクトデザインコンペ「コクヨデザインアワード2022」の最終審査会および受賞作品発表が3月12日に行われ、受賞作品4作品が決定した。

「コクヨデザインアワード」は、コクヨ株式会社が次世代を担うデザイナーの発掘と、商品化を通じた活躍支援を行う国際コンペティション。19回目となる今回は、国内外58か国から合計1,031点(国内555点、海外476点)の応募があった。

テーマは「UNLEARNING」で、これまで疑うことのなかった知識や感覚、積み上げた経験を一度リセットし、未来を思い描く中で求められるプロダクトのデザインが募集された。最終審査では、昨年11月の一次審査およびパテント調査を経て選出された10作品のプレゼンテーションと模型審査が行われ、その後、審査員による最終審議によって受賞作品が決定した。

グランプリは、Emilie & Joseph(Emilie-Marie Gioanni、Joseph Chataigner)による作品「Flow of Thoughts」が受賞した。同作は、思考を整理するための日記であり、マキシマリストな世界のためのミニマリストな手帳。考えを厳選することで思考のミニマリストになれるノートの提案だ。また、優秀賞には「トキヲクム/mrk(武市美穂、上田和実、小林諒)」、「描画で広がる質感の世界/21B STUDIO(時岡翔太郎、コエダ小林、有村大治郎)」、「果実の楽器/21B STUDIO(時岡翔太郎、コエダ小林、有村大治郎)」の3作品が選ばれた。

また今回、受賞者に贈られるトロフィーと表彰状も、テーマ「UNLEARNING」に即してその在り方がデザインされた。リモート時代でも喜びを分かち合えるようバーチャルなトロフィーと、トロフィーにアクセスする「カードキー」としての表彰状となっており、トロフィーは月初から毎日形が変化し、月末には応募総数1,031個の要素を持ったトロフィーが完成する。年間では12か月分12種類のトロフィーを楽しめ、1年後にはNFTを付与した3Dデータが受賞者に贈られる予定だ。表彰状は、ルーツである青銅器に立ち返り、紙ではなく銅板素材が使用され、表面には富山高岡銅器の着色技術を用い、1枚1枚風合いの異なる表彰状となっている。

■コクヨデザインアワード2022
https://www.kokuyo.co.jp/award/archive/prizepast/2022.html

「コクヨデザインアワード2022」トロフィー