プロダクトデザイナー・鈴木啓太初の個展「鈴木啓太の線:LINE by Keita Suzuki」が、柳宗理記念デザイン研究所で8月4日から開催
35歳という若さで日用品から鉄道車両まで幅広い領域を手がけるプロダクトデザイナー・鈴木啓太の初の個展、「鈴木啓太の線:LINE by Keita Suzuki」が8月4日から8月19日まで、石川・金沢の柳宗理記念デザイン研究所で開催される。
同展は、柳宗理記念デザイン研究所初の柳以外のデザイナー展となり、鈴木の近作に加え、これまであまり語られなかったプロセス、また数百の緻密なプロトタイプや映像が展示され、鈴木独自の感性が形になるまでが紹介。造形の基本となる「線」を軸に、プロダクトデザインの最前線を観ることができる。
柳宗理が活躍した1964年の東京オリンピックを経て、折しも2回目のオリンピックが東京へやってくるいま、異なる時代に生きながらも多くの共通点を持つ2人のデザインには、社会へのどんなメッセージが込められているのか。柳宗理のデザインが現代のスタンダードになったように、鈴木のデザインもまた次世代のスタンダードを目指してつくられている。未来へ続くものづくりの現場を体感できる展示となる。
「国内外問わず、今のプロダクトデザイナーならば誰しも影響を受けているといっても過言ではない柳宗理さん。そんな彼のデザイン研究所初めてのデザイナーの展示に、僕を選んでいただきとても嬉しく思っています。実は、24歳の時にこちらのデザイン事務所にお邪魔したことがあります。その時に、柳さんの作品模型や彼の手によって世界中から集められた膨大な数のプロダクトを見て、彼がどれだけの葛藤や試行錯誤をへてデザインを生み出しているかを思い知りました。当時のデザイナーには珍しく、とにかく多作で、美しく機能的なデザインを社会に広めていった柳さん。日用品から公共物まで手がける僕にとっては、「たくさん作って自分の形を探せ」と激励されているような気がします。」(鈴木啓太)
■イベント情報
8月4日(土)15:00〜17:30
オープニングパーティー
会場:柳宗理記念デザイン研究所
※どなたでも参加可能
8月5日(日)13:00〜14:00
トークショー「線が生まれる時」
会場:柳宗理記念デザイン研究所 二階
出演:鈴木啓太
※展示Webサイトよりお申し込みください