
古代ローマの詩人・ホラティウスの『詩論』の一節「ut pictura poesis-詩は絵のように」に端を発し、詩と絵を「姉妹芸術」とみる「画文一如」、「画文共鳴」の芸術観は、長い年月を経た今も共感をもって受け入れられている。
古来より神聖な空間や経典などで尊い言葉の荘厳を担い、教えや物語を絵解きで視覚化して伝えた絵画や装飾美術は、近代以降も挿図や挿絵、装幀などで言葉や文学と深く結びついてきた。毛筆の運びと七彩にたとえられる墨色により、文字は語意にととまらず、詩句と絵を一体にして理想郷が描かれた。このように文学と美術、言葉、絵画、装飾は、長きにわたって共にさまざまな形で人間の営みを豊かにしてきたのである。
本展では、毛筆の詩歌句、室や書斎に掛けた敬愛する文学者や友人の揮毫、文房具など、文学者による、または文学者にまつわる書画とゆかりの品、そして詩や小説、児童文学を彩る挿絵やデザイン、近代を代表する表現芸術である映画を支える美術の仕事が紹介される。文学者の美意識や趣味、画家による文学と美術との架橋など、世田谷文学館秘蔵のコレクションを通して「読む・観る」の両面から楽しむことができる。
開催期間 |
2017/04/29(土)~2017/09/18(月) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館) |
入場料 | 一般200円/高校・大学生150円/小・中学生100円/65歳以上100円/障害者手帳をお持ちの方100円 |
会場 |
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会場電話番号 | 03-5374-9111 |
会場URL | http://www.setabun.or.jp/ |
詳細URL | http://www.setabun.or.jp/exhibition/collection.html |