「ドローイングの可能性」展

石川九楊《9.11事件以後Ⅰ》2004 作家蔵 石川九楊《9.11事件以後Ⅰ》2004 作家蔵

※新型コロナウイルス感染拡大防止にともない、会期が変更となりました(5月27日付 主催者発表)

本展は、線を核とするさまざまな表現を、現代におけるドローイングと捉え、その可能性をいくつかの文脈から再考する試みです。デジタル化のすすむ今日、手を介したドローイングの孕む意義は逆に増大していると言えるでしょう。それは、完成した作品に至る準備段階のものというよりも、常に変化していく過程にある、ひとや社会のありようそのものを示すものだからです。

この展覧会では、イメージだけでなく手がきの言葉も含めて、ドローイングとして捉え、両者の関係を探ります。また、紙の上にかく方法は、揺らぎ、ときに途絶え、そして飛翔する思考や感覚の展開を克明に記すものですが、このような平面の上で拡がる線だけでなく、支持体の内部にまで刻まれるものや、空間のなかで構成される線も視野に入れ、空間へのまなざしという観点から、ドローイングの実践を紹介します。更に、現実を超える想像力の中で、画家たちを捉えて離さなかった、流動的な水をめぐるヴィジョン(想像力による現実を超えるイメージ)というものが、ドローイングの主題として取り上げられてきた点に注目します。最も根源的でシンプルな表現であるドローイングは、複雑化した現代において、涯しない可能性を秘めるものでしょう。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋》

【関連イベント】
●レクチャー
会場:講堂

戸谷成雄
日時:3月15日(日) 14:00~ ※中止になりました

石川九楊
日時:3月20日(金・祝) 14:00~

●アーティスト・トーク
日時:3月14日(土) 13:00~ 山部泰司、14:00~ 盛圭太※中止になりました
会場:企画展示室 3F

●学芸員によるトーク
日時:3月22日(日) 14:00~
会場:企画展示室 3F

開催期間 2020/06/02(火)~2020/06/21(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、5/4は開館)、5/7
入場料 一般1,200円/大学生・専門学校生・65歳以上800円/中高生600円/小学生以下無料
参加アーティスト 石川九楊、戸谷成雄、盛圭太、草間彌生、磯辺行久、山部泰司 ほか
会場
  • 東京都現代美術館
  • 企画展示室 3F
  • 東京都江東区三好4-1-1 木場公園内
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場電話番号 03-5245-4111
会場URL https://www.mot-art-museum.jp/
詳細URL https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/the-potentiality-of-drawing/