
グラフィックデザイナー・田中一光(1930-2002)は、奈良に生まれ、日本、そして世界を舞台にグラフィックデザイナーとして活躍しました。奈良市内に生まれた田中一光は、幼い頃から奈良の歴史と文化に親しんで育ちました。学生時代を京都で過ごし、大阪でデザイナーとしての出発を果たすと、その後は東京へと活動の場を移していきました。その経歴は日本のグラフィックデザインの黎明と発展に重なるような道のりでもありました。2022年には没後20年を迎え、その業績は現在もなお世界のデザインに影響を与え続けています。
田中一光はグラフィックデザイナーとして、ポスター、書籍などのエディトリアルから、ロゴマークやCIといった企業、組織に関わるデザイン、更にはデザインを通じて文化を発信・紹介するディレクター・プロデューサーとしての高い手腕を発揮しました。そして仕事の垣根を越えた幅広い交流の輪から、デザインの枠を超えた文化創造の展開を目指していた一面もありました。
本展覧会では、膨大な田中一光の業績の中から、ポスター・グラフィックアートといった作品を中心に、時代と共に歩んだクリエイティブな活動を紹介するものです。奈良県立美術館に所蔵された200点以上のコレクションから選りすぐられた代表作、更には田中一光と三宅一生のコラボレーション、ロゴマークなどのデザインと社会の密接な関係を示す業績を通じて、目にした人を刺激してやまない創造のエネルギーを感じて頂く機会といたします。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋/一部編集》
【関連イベント】
※イベントへの参加には当日の観覧券が必要
●特別対談「田中一光デザイン室の日々」
日時:5月7日(日) 14:00~(13:30開場、約90分)
講師:太田徹也(デザイナー、元田中一光デザイン室勤務)
聞き手:奈良県立美術館 学芸員
会場:レクチャールーム(1F)
定員:60名
※要事前申込
●美術講座「田中一光の造形感覚:デザインの幸福」
日時:6月4日(日) 14:00~(13:30開場)
講師:深谷 聡(奈良県立美術館 主任学芸員)
会場:奈良県立美術館 レクチャールーム
定員:60名(先着順)
●学芸員によるギャラリートーク
日時:4月29日(土)、5月20日(土)、6月10日(土) 14:00~
会場:展示室
開催期間 |
2023/04/22(土)~2023/06/11(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | 一般1,200円/大・高生1,000円/中・小生800円 |
参加アーティスト | 田中一光 |
会場 |
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会場電話番号 | 0742-23-3968 |
詳細URL | https://www.pref.nara.jp/11842.htm |