ガーディアン・ガーデンでは、「The Second at GG」シリーズの45回目として、たかくらかずき展「有無ヴェルト」が開催される。本シリーズは、ガーディアン・ガーデンの公募展入選者の中から各界で活躍する作家のその後を伝えるための展覧会である。

たかくらかずきは、ドット絵を用いた平面作品で第7回グラフィック「1_WALL」のファイナリストに選出された。その後も画像を構成する最小単位である「ピクセル」をテーマに、イラストレーター、アーティストとして多岐に渡る作品を発表し、2016年「スタジオ常世」を設立、ゲーム開発をスタート、2017年には演劇の脚本を手掛けるなど、近年ますます表現の場を広げている。

本展では、ドット絵や絵文字といったデジタル表現を使いながら、バーチャルリアリティ（VR）作品や、見る角度によって絵柄が変化するレンチキュラー作品が中心に展示される。

人間の知覚を問うことに焦点を当てた同展では、鑑賞者の位置により見えるものが変化するVRやレンチキュラーと、その作品に動かされる鑑賞者を、別の鑑賞者が見るという二重の構造をつくり、作品と向き合う身体を再認識させる。ヘッドマウントディスプレイを装着して360°の映像を見るVR作品では、メディアアーティストのゴッドスコーピオンとコラボレーションし、「占い」をモチーフにそのランダム性などを要素として取り入れた作品を制作する。VR作品を体験している鑑賞者が見ている画面はプロジェクションされ、見ることが見せることになる状況がライブで展開する。身体性と情報空間の可能性を拓く展示をぜひ会場にてご覧いただきたい。

【関連イベント】
●オープニングパーティー
日時：7月11日（火）　19:00～20:30