スタシス・エイドリゲヴィチウス: イメージ――記憶の表象

《My bag》2016年/パステル/70.0×50.0cm 《My bag》2016年/パステル/70.0×50.0cm

武蔵野美術大学 美術館・図書館にて、ポーランド共和国と日本の国交樹立100周年を記念した展覧会「スタシス・エイドリゲヴィチウス:イメージ――記憶の表象」が2019年9月2日から11月9日まで開催されます。

武蔵野美術大学 美術館・図書館が収集してきたポーランドポスターは800点を超え、同館のポスターコレクションの中で一つの重要なジャンルを形成しています。また、同館では1990年代から現在までポーランドポスターやアーティストブックの展覧会をたびたび開催。特にその中でも重要な位置を占めているのは、リトアニア出身で、ポーランドを代表する作家のスタシス・エイドリゲヴィチウス(1949-)。

これまで日本ではポスターや絵本を中心に紹介されてきたスタシスの作品ですが、本展では彼の50年以上におよぶ活動の中から、スタシス本人が作品選定に関わり、日本で展示される機会の少なかった最初期のエクスリブリス(蔵書票)、ミニアチュール(細密画)や写真作品を中心に紹介。さらに、絵本の原画やドローイング、演劇など多様な作品群を展示し、その創造領域の広がりを展観します。

特に、スタシス自身の「記憶の表象」として描かれた人物像をめぐって多様な表現メディアに描き出された故郷リトアニアの〈原風景〉や、ポーランドで確立した〈演じる〉〈覆う〉などの〈マスク〉を介した比喩的表現に焦点をあて、作品の根底に流れるスタシス自身の「記憶の源泉」をたどります。

「リトアニアの土とワルシャワの風を混ぜ合わせる」* とも言われる多様な技法を駆使した表現を探求した、スタシス作品の魅力の本質をぜひ会場でご覧ください。

*グラフィックデザイナーの田中一光が2002年にスタシスに贈った言葉より

【関連イベント】
●ギャラリートーク
日時:2019年9月17日(火)13:00~14:00
会場:本展会場
出演:スタシス・エイドリゲヴィチウス×今井良朗(武蔵野美術大学 名誉教授)

●講演会
日時:2019年9月19日(木)16:30~18:00
会場:武蔵野美術大学 第1講義室(1号館103教室)
出演:スタシス・エイドリゲヴィチウス×寺山祐策(武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科主任教授)

※いずれも入場無料、予約不要、直接会場へお越しください。
※詳細については公式サイトをご参照ください。

開催期間 2019/09/02(月)~2019/11/09(土)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(土曜日、特別開館日は17:00閉館)
休館日 日曜日・祝日、10/24(木)、10/28(月)
※9/16(月・祝)、9/23(月・祝)、10/14(月・祝)、10/27(日)、11/4(月・祝)は特別開館
入場料 無料
会場
  • 武蔵野美術大学美術館
  • 展示室3、展示室4、展示室5、アトリウム2
  • 東京都小平市小川町1-736
会場電話番号 042-342-6003
会場URL https://mauml.musabi.ac.jp/
詳細URL https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/15937/