白井 晴幸写真展「景色の光線|新しい影」

白井 晴幸写真展「景色の光線|新しい影」

東京のBOOK AND SONSにて、白井晴幸写真展「景色の光線|新しい影」が2023年8月5日から8月15日まで開催されます。

—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—

写真が持つ記憶の文脈を解体・再構築によって、写真の新たな風景を探求している写真家 白井晴幸。

本展示では2022年から続く改造フィルムカメラのシリーズの「景色の光線」と、そこから派生した立体作品「新しい影」の新作を展示いたします。

コピー機の原稿をスキャン途中に引き抜く際に生じる歪んだノイズから、偶然にも景色を想像し、その独自な時間の留め方に惹かれたのをきっかけに、線状のセンサーが原稿ガラスの盤面の端から端まで移動しながら読み取るという時間軸に興味を持った白井氏。

「景色の光線」は、被写体を歪ませ、引き伸ばし、消し去るといったノイズが生じ、条件にあった被写体しか写し出すことができない自作の改造フィルムカメラを使用し表現します。偶然性を頼りにするこのカメラで捉えることのできる世界は極めて限られていますが、写真機に与えられた条件を異化することで生じたノイズは日常の膨大な情報の中から掬い取る無意識と偶然から、想像することの手段を与えてくれるように思います。

「新しい影」では改造した4×5インチのフィルムカメラによって獲得したイメージから、立体物への再現を試みました。一枚の静止画像からAIによる3次元のデータ化を経て、3Dプリンタにより立体へと展開していきます。変形された風景の画面内から抽出した揺らぎを帯びた人物像が、立体化されることで生じる得体の知れなさには、被写体と切り離された拠り所のない存在感を漂わせます。しかし、それらが落とす影にだけ存在の生々しい時間の片鱗が備わっているように感じさせ、特異な時間の歪曲像から生まれる新たな影が実在となって再現された存在のもう一つの証明として、世界の片影を顕しているように思わせます。

※hIDE GALLERYと合同開催

開催期間 2023/08/05(土)~2023/08/15(火)
※イベント会期は終了しました
時間 12:00~19:00
休館日 水曜日
入場料 無料
参加アーティスト 白井晴幸
会場
  • BOOK AND SONS
  • 東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
会場電話番号 03-6451-0845
会場URL https://bookandsons.com/gallery/
詳細URL https://bookandsons.com/blog/kousen_kage.php