東京のBOOK AND SONSにて、写真家・原田教正の写真集『An Anticipation』の展覧会・作品展「Obscura Fruits」を11月30日まで開催しています。

ランドスケープやポートレートに静物画を織り交ぜた作品など、さまざまな対象を観察的に捉えた作品を多く発表している写真家・原田教正。2020年に出版した自身初となる写真集『Water Memory』に続き、今年8月には新たな写真集『An Anticipation』をリリースしました。

本作は、青森県と秋田県の県境に位置する、十和田湖や八甲田の深い森に潜む気配をテーマに制作されたもの。写真を通し、自身が目の前の事象をどのように捉えているかを探りながら撮影したという作品には、森や自然そのものが纏う空気や、そこに潜む気配が写し出されています。

本展では写真集『An Anticipation』に収録されている作品から約30点の作品を展示するほか、撮影時に行ったフィールドレコーディングから制作された音源もご視聴いただけます。静かに、何かに引き込まれるような鑑賞体験をぜひ会場でお楽しみください。

また会場3Fではフルーツをモチーフとした新作「Obscure Fruits」を同時開催。さまざまな形の白磁とフルーツが織り成す線の美しさと、それらが持ち始める曖昧で不思議な意味を抽出した本作。会場では作品約15点の展示と合わせて作品集の販売も行います。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋／一部編集》