東京・渋谷のOIL by 美術手帖ギャラリーにて、岡田将充個展「New Form（ニューフォルム）」を12月28日まで開催しています。

グラフィックデザイナー／アーティストの岡田将充は1987年に兵庫に生まれ、現在は京都を拠点に活動をしています。アート施設の広報物や書籍、店舗や商品のロゴ、Webデザインなどグラフィックデザインの領域で活躍する傍ら、アーティストとして3DCGによるアートワークを手掛けてきました。また最新の試みとして、NFT作品をOpenSea上にて公開するなど、さまざまなジャンルで表現することを追求する岡田らしい独自の活動を続けています。

岡田の初個展となる本展では、3DCG作品のシリーズ「フォルム」を発表。同シリーズは、パッケージデザインや商品のモックアップ（試作品の模型）を作るために使用される3D制作ツールの「Adobe Dimensions」や「Adobe Substance 3D Stager」を用いて制作された作品群です。「フォルム」のイメージに登場するプロダクトや植物などのモノは、どれも私達に馴染み深いモチーフであり、実際にツール内で誰でも手に入れることができる素材です。しかし岡田はこれらの本来の機能性を無視して「どう積み重ねるか」を試行錯誤し、イメージ彫刻作品として表現しています。デザイナーとしてキャリアを重ねてきた経験から生み出される、緻密に計算されたバランスと、清々しいインパクトを持つ「フォルム」のビジュアルは、見慣れたはずのモノに、みずみずしい発見を与えます。

グラフィックデザインとアートの領域を横断し、多様な考察をうながす作品をぜひご覧ください。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋／一部編集》