東京・高円寺のtata bookshop/galleryにて、『NEUTRAL COLORS』第4号発売記念展「使われなかった写真へのアティチュード」を2023年4月23日まで開催しています。

『NEUTRAL COLORS』（以下、NC）は、編集者・加藤直徳とグラフィックデザイナー・加納大輔がつくるインディペンデントな雑誌です。1年ぶりとなる第4号は「仕事」特集。「雑誌を仕事として継続していけるか」という可能性を探りにアムステルダムへ。Roma PublicationsとFw:Booksという世界的な仕事を手がける出版社を訪ねました。また、美濃和紙の職人にヤレ紙を使ったオリジナルの和紙を生み出してもらえるか依頼。合宿して一緒に紙を漉きました。

表紙巻頭のアムステルダム、美濃和紙のストーリー、まさに4号の心臓部とも言うべき写真を撮影したのは、写真家の野口恵太。NCと1年間にわたり旅をして、フィルムに焼き付けた写真たち。それが誌面に採用されるのはほんの一握り。今回の展示では「使われなかった写真」をオリジナル手漉き和紙にプロジェクターで投影します。小さな空間で静かに灯る写真をご高覧ください。すべてが幻として消えてしまう前に。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋／一部編集》