
日本を代表する建築家の1人である村野藤吾(1891-1984)は、戦前戦後を通じて関西を中心に活動し、そごう百貨店、宇部市民館(現宇部市渡辺翁記念会館)、大阪新歌舞伎座、日本生命日比谷ビルなど、数多くの個性豊かな建築を手がけた。
本展では、広島において村野が手がけた世界平和記念聖堂を大きく取りあげる。1954年竣工の代表作であり、この建築で村野は翌年度の日本建築学会賞を受賞した。2006年には戦後建築物として初めて、国の重要文化財に指定されている。幾多の試行錯誤を物語る、何度もデザインを重ねた聖堂の検討案は展覧会の見どころのひとつである。
また、この聖堂に注がれたこだわりは、時間と共に趣を醸し出すファサード、独特の陰影、素材の質感や手触り、和と洋の絶妙な融合、やわらかな曲線の美しさなど随所にあらわれ、それらは晩年にいたるまで多様に展開された村野建築の特徴でもあった。村野の感性と経験によって生み出された自由で豊かな世界とその思想を、さまざまな観点から感じとれる機会となるだろう。
【関連イベント】
●講演と対談「村野藤吾の建築、世界平和記念聖堂を中心に」
日時:5月20日(土) 14:00~16:00
講師:長谷川堯(建築評論家、武蔵野美術大学名誉教授、東京造形大学客員教授)、松隈洋(京都工芸繊維大学教授)
会場:地下1階ミュージアムスタジオ
定員:120名(当日先着順)
※要展覧会チケット・半券可、事前申込み不要
※その他の関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください
開催期間 |
2017/05/16(火)~2017/07/09(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | 一般1,030円/大学生720円/高校生・65歳以上510円/中学生以下無料 |
参加アーティスト | 村野藤吾 |
会場 |
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会場電話番号 | 082-264-1121 |
会場URL | https://www.hiroshima-moca.jp/ |
詳細URL | https://www.hiroshima-moca.jp/togo_murano/ |