
昭和6年(1931年)に創刊した雑誌『工藝』は、思想家の柳宗悦を中心に編集刊行された民藝運動の機関誌です。雑誌そのものが「工芸的な作品」であるべきという考えのもと、用紙には各地の手漉き和紙が用いられ、表紙の装丁や小間絵は民藝運動の同人たちが担当しました。柳らが新しく見出した工芸品が次々に特集されたこの雑誌は、地方の産地の紹介、歴史の記述、生産技法の分析といった豊富な情報に加え、小間絵や写真図版を充分に活用して編集されたのです。それは柳らが思索した民藝というコンセプトを伝え、同志のネットワークを全国に広める重要なメディアとして機能したのです。
本展では、雑誌『工藝』全120冊を一挙に公開するとともに、豊田市民芸館が所蔵する民藝作家の作品を併せて展示します。柳らが民藝の「美の基準」を具体的に提示するために世に送り出した雑誌『工藝』。この出版活動の総体をご覧いただきます。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋》
【関連イベント】
●ギャラリートーク(展示解説)
日時:7月10日(日)、8月20日(土) 14:00~
定員:先着15名程度
※事前申込み不要、聴講無料
開催期間 |
2022/06/07(火)~2022/08/28(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 月曜日(ただし7/18は開館) |
入場料 | 無料 |
会場 |
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会場電話番号 | 0565-45-4039 |
会場URL | https://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/ |