東京・富ヶ谷のIN FOCUSが運営するクリエイティブスタジオ・CONTRASTにて、東京を拠点に活動するフランス人ビジュアルアーティスト、ルイジ・オノラの個展「Absences」を3月4日から19日まで開催します。

オノラは武蔵野美術大学にて彫刻を学んだ後、現在は同大学で講師として務めながら、オブジェと3DCGをメディアとしたアートの研鑽に努め、コンピューターグラフィックを駆使して新たな彫刻のフォルムや動き、手法を探求。「現実と仮想」「オブジェとデータ」「美とある種の不気味さ」とさまざまな要素を組み合わせ、相互にリンクさせたインスタレーション、彫刻、映像作品を制作しています。

また、オノラはApple、Adidas、L’Oréal、The New York Times等のブランドや、Moses Sumney、Son Lux’s Ian Chang、Micka Luna、Variérasといったミュージシャンとの仕事でも知られています。

本展では、プリント、AR（拡張現実）、映像という異なる3つのメディアで構成されたデジタルスカルプチャーの新作シリーズを発表します。プリントやARを通して、実際には存在しないデジタルスカルプチャーの体感を可能とし、映像作品ではそのフォルムが形成されていく一連の変化により、具象的なトルソーが溶けては消え、トランスフォームする過程から、「Absences（不在）」の概念を探求します。また、会場ではARマーカーのプリント販売もおこない、別空間で読み込むことにより、空間と身体の関係にも問いを投げかけます。

これまでSNSを中心に活動してきたオノラの作品とリアルに対峙できる貴重な展示となります。ぜひこの機会に、現実に存在するデジタルスカルプチャーによって埋め尽くされた「Absences（不在）」な世界をお楽しみください。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋／一部編集》