京都から世界へ向けて発信する国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT」が、2016年春の開催の興奮も冷めやらぬこの秋、第7回目を迎える。

多くの身体表現が際立った春のプログラムに対し、今回は「言葉」「歴史」「境界」といった、私たちが生きる現代の社会を規定する枠組みに向けて思考を促すような作品が集う。そして春に引き続き、人々が行き交う公共空間に出現する作品や、今回特別に、子どもから大人まで一緒に楽しめる演目を集めたシリーズ「こどもとおとなの演劇祭 プレイ！パーク」を開催するなど、創造と交流の実験の場は一層広がる。

さまざまなプログラムを通じて、世界を分け隔てるさまざまな境界を超えて、未来の社会へのビジョンをもたらす機会になればと願う。新たな拠点ロームシアター京都と数々の会場で繰り広げられる、12組のアーティストによる挑戦的な公式プログラムと、それを取り巻く企画が織りなす「拡張する広場」にどうぞご期待いただきたい。