東京・中目黒のCOMPLEX BOOSTにて、伊藤明日香によるインスタレーション形式の写真展「Conception」が5月13日まで開催します。

伊藤明日香は、渡英時期より家族、母親、子ども、そしてその関係性を見つめようとする作品を作り続けており、それは、その理解を深めることで自分の過去、自分と母親との関係を整理、理解しようとするものです。COVIT-19のパンデミックを機に帰国したことをきっかけに、彼の制作はより自分と近いものへと移りました。

本展では彼が制作を続けてきた、母親と子ども達の姿から一歩戻る形をとり、伊藤自身が好んで使用するDarkroomでの制作と母親の母胎の中が重なるような彼の経験をもとに、パンデミックを機に一般的となった“見えないもの”への認識を着想として“内包する”ということがテーマとなっています。撮影時には母親への取材を行い、本展への考察を深め、鑑賞者の想像を促すような空間として組まれた作品達はDarkroomでの一連の行為になぞらえて構成されており、それぞれが関係し合うようになっております。

人はどのように生まれ、関係をしていき、それは円のように廻っていくのだろうか。目には“見えない存在”への視線を、目で見えるものしか写らない“写真”という形で考察する内容、空間となっています。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋／一部編集》