SURVIVE – EIKO ISHIOKA /石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか

ギンザ・グラフィック・ギャラリー 第381回 企画展

告知ポスター(前期) デザイン:永井裕明 写真:藤原新也/PARCOポスター「あゝ原点。」(1977)より 告知ポスター(前期) デザイン:永井裕明 写真:藤原新也/PARCOポスター「あゝ原点。」(1977)より

石岡瑛子(1938-2012)は、1960-70年代の東京で、資生堂、パルコ、角川書店などのアートディレクター(AD)として、広告界にセンセーションを巻き起こし、当時世の中にある「女性」のイメージをことごとく覆し、1980年代の「女の時代」到来の布石を打ちました。

「モーレツからビューティフルへ」や「ディスカバー・ジャパン」などのキャンペーンで始まった1970年代の広告は、オイルショック(1973年)を契機に、高度成長経済の波に乗った大量生産、大量消費の時代が終わり、企業イメージによる差別化の時代へと突入。石岡瑛子や浅葉克己といった個性的なアートディレクターの出現によって、広告は商品の顔ではなく、企業の顔を明快にアピールするもの、つまり、「ものを宣伝するのではなく、現象(生き方=思想)を広告宣伝する」ようになりました。

特に、70年代、最も熱いメッセージを送り続けた一連のパルコのポスターは、カメラマン、コピーライター、モデル等との親密でありながら、緊張感みなぎるコラボレーションにより、世界も驚くほどの表現水準に高まり、広告の領域を超えて強烈なアートとして時代を彩りました。

本展は石岡瑛子のデビューから1980年代のニューヨークへ渡るまでの日本の仕事に焦点を当てます。前期は資生堂やパルコなどの広告キャンペーンの名作を中心に、後期は映画や演劇のポスターを始め、今まであまり見る機会がなかったグラフィック・アート作品なども厳選してご紹介します。

生前、石岡がマントラのように唱えていたことば、「ORIGINARITY」、「REVOLUTIONARY」、「TIMELESS」。半世紀近い時を超えてなお、これら石岡瑛子の革命的な創造精神の破片は、私たちの心を激しく揺さぶりながら、確信を持って「目覚めなさい」とささやいています。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋》

【会期】
前期[広告・キャンペーン]:2020年12月4日(金)~2021年1月23日(土)
後期[グラフィック・アート]:2021年2月3日(水)~2021年3月19日(金)

開催期間 2020/12/04(金)~2021/03/19(金)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~19:00
休館日 日曜日、祝日、12/28~2021/1/5
入場料 無料
参加アーティスト 石岡瑛子
会場
  • ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
  • 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1
会場電話番号 03-3571-5206
会場URL https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/
詳細URL https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000761