
DIC川村記念美術館の収蔵作品を新たな視点で紹介する「コレクションViewpoint」。今回は、コレクションの中心をなす現代絵画約90点を、美術史・美術批評の分野で活躍する林道郎の手引きで楽しめる。
ポロックやラインハート、ルイスやステラなど、絵画の本質を追求するモダニズムにより導きだされた作品群は、戦後アメリカ美術におけるひとつの到達点とみなされてきた。そのため、飽和状態に達した絵画は完結したメディアとして急落し、60年代には芸術の様式は立体作品など、「絵画」ではないものへと多様化していった。しかし、「絵画」は決して消滅することはなく、現在ではかつてないほどの勢いで私たちの前に現れ出ている。このような「死なない絵画」について林道郎は思索を繰り返し、独自の言葉を構築してきた。
本展では、絵画がもつ「人間の感覚や想像力や思考のモデルとしての可能性」について、4つのキーワードを基軸に探る。林道郎の眼と思考によって、絵画に託された問題が広く深い射程をもつことを知るきっかけになる。
【関連イベント】
●講演会
時間:各日13:30~15:00(13:00開場)
講師:林道郎(美術史、美術批評、上智大学教授)
定員:80名
※予約不要、入館料のみ
8月05日(土)「密室と絵画:静かに狂う眼差し」
8月12日(土)「反射と透過:表面という問題」
8月19日(土)「鉛とパン:戦後美術における灰色への沈着と日常性への下降」
8月26日(土)「筆触のざわめき:手の(無)人称」
※その他の関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください。
開催期間 |
2017/07/08(土)~2017/08/27(日) ※イベント会期は終了しました
|
---|---|
時間 | 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、7/17は開館)、7/18 |
入場料 | 一般1,000円/学生・65歳以上800円/小中学生・高校生600円 |
会場 |
|
会場電話番号 | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
会場URL | http://kawamura-museum.dic.co.jp/ |
詳細URL | http://kawamura-museum.dic.co.jp/museum/index.html |