米国では現在、若手建築家を中心として建築に新しい動きが生まれつつある。本イベントでは、建築専門雑誌『a+u』5月号の「米国の若手建築家」特集でも取り上げられた、アンドリュー・コバック、ビューロー・スペクタキュラーのヒメネス・ライとジョアンナ・グラントの3人を招き、レクチャーをおこなう。

コバックは、自身が運営するWebサイト「Archive of Affinities」に、日頃から収集しているさまざまな建築のエレメントをアップロードし、膨大なアーカイブを構築している。そして、その中のエレメントを組み合わせることによって、新しい建築を生み出す実験をおこなっている。

ビューロー・スペクタキュラーは、ライの建築思想を表現した漫画作品や、即興でおこなうフリーハンド・ドローイングが特徴だ。それらの漫画やドローイングの中に現れる多種多様な要素は、ライ自身の「手グセ」によって生み出されたものや、過去のさまざまな建築作品の一部分を自分の感性の中に取り込んだもの。そして、彼らの設計する建築も、そのような要素が家具の大きさに立体化されて、組み合わされたようなスタイルだ。

米国の建築の最新の動向に触れることができる貴重な機会だ。ぜひ足を運んでいただきたい。