旧東ドイツに生まれ、現在はニューヨークで活躍する画家、コーネーリア・トムセンの展覧会「コーネーリア・トムセン展 ～ Stripes and Structures II ～」が、加島美術で開催される。

私たちの目の前にある景観は、自然環境、社会的、文化的環境、資源、時間…あらゆる要素によって構築され現れる。重要なのは、目の前に広がる自然と人為によって構築された景観を記憶に取り込む際の感度である。コーネーリアの描く作品における表面のパターン化された図案は、いつも彼女の頭の中の残像を私たちに感じさせる。ミニマルな色調で配された線は、ギリギリの境界線を保ちながら共存し、永遠に続くかのような旋律をなすのである。

彼女は近年、銅版油彩画にも挑戦している。無機物を支持体にしたことで、彼女の有機的な画面により象徴的な価値を与える。繊細な感受性に論理的な思考、何より博愛主義である彼女の世界観が画面に新たな景観をつくり出す新境地だ。本展では、同作も含めて約30点の作品が展示される。

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●オープニングレセプション
日時：6月1日（金）　18:30～20:00