「くすかき」は、アーティストの五十嵐靖晃が太宰府天満宮の樟の杜を舞台に、2010年から樟（くすのき）が葉を落とすこの時期に毎年行っているアートプロジェクトだ。今年で7回目を迎える。

菅原道真を祀る太宰府天満宮の境内には、樟が生い茂り、千年続く樟と人との営みがある。くすかきはそんな悠久の世界に出会う入口だ。樟は秋に枯れて葉を落とすのでなく、春に新芽に押し出されるようにして一斉に葉を落とす。

かつて境内の真ん中には大きな千年樟が存在した。「くすかき」はこの地で千年続く樟の落ち葉を”掻く”という毎日の行為を通して、人々が出会い、語らう場をつくり、会期終了日「くすのかきあげ」に集まった人たちによって、かつて存在した千年樟の姿を”描き”だそうという試みである。

●日々のくすかき
日時：会期中（雨天と月曜を除く）毎日朝6:30～、夕方16:30～ ※それぞれ30分〜1時間程度
会場：天神広場（千年樟跡地）

●くすのこうたき ※樟脳づくり
日時：4月9日（土）、10日（日）、16日（土）、17日（日）10:00〜15:00
会場：鬼すべ堂
※火をおこすので汚れてもいい格好でお越しください
※小雨決行

●くすのかきあげ
日時：4月23日（土）6:30〜8:30
会場：天神広場（千年樟跡地）
※9:00より本殿にて「くすかき奉告祭」

※いずれも申込不要、参加費無料