世界で最も有名なデザイン美術館のひとつ、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムが企画・制作した、サンパウロ出身のデザインユニット・カンパナ兄弟の20年間の軌跡をたどる展覧会「Antibodies:抗体展－The Works of Fernando and Humberto Campana（1989-2009）」が開催される。2013年にミラノのトリエンナーレ・デザインミュージアムで開催されたのを皮切りに世界を巡回中で、「西武渋谷店」と「そごう神戸店」の2店舗で日本初公開。カンパナ兄弟を語るうえで欠かせないキーワード、「リサイクル」「自然素材と人造素材の融合」「多分化の統合」に焦点を当てた内容だ。
ブラジルの雨林の厳しい自然環境、映画、アートなど、免疫と抗体から発する、その仕事の様式を探る。彼らの膨大な過去の仕事の中から選定された作品の数々に注目。パンダ、ライオン、ワニなど、たくさんのぬいぐるみを縫い合わせた「バンケットチェア」をはじめ、ウィットネスに富んだ批評性あふれる斬新なデザインワークが展示される。

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