19世紀後半の欧米の画壇において、最も影響力のあった画家の一人であるジェームズ・マクニール・ホイッスラー（1834～1903）は、ロンドンとパリを主な拠点として活躍し、クロード・モネなど印象派の画家たちとも親交があった。また、構図や画面空間、色彩の調和などに関して、日本美術からインスピレーションを得て独自のスタイルを確立したジャポニスムの画家として世界的に知られている。

本展は、「人物画」「風景画」「ジャポニスム」の3章構成でホイッスラーの油彩、水彩、版画約130点を展観する。さらに生前の所持品や影響を受けた浮世絵も登場し、新たな芸術誕生の牽引者となったジャポニスムの巨匠・ホイッスラーの全貌を紹介する、日本では四半世紀ぶりとなる大規模な回顧展である。

【関連イベント】
●記念講演会
「ホイッスラー その生涯と画業」
日時：12月6日（土）　14:00～15:30（1:30開場）
講師：小野文子（本展監修者、信州大学学術研究院 准教授［教育学系］）
会場：横浜美術館レクチャーホール
定員：240名
※入場無料、事前申込不要
※当日午前11時よりレクチャーホール前で整理券を配布

「ホイッスラー テムズ川の浮世絵師」
日時：2015年1月17日（土）　14:00～15:30（1:30開場）
講師：馬渕明子（国立西洋美術館館長）
会場：横浜美術館レクチャーホール
定員：240名
※入場無料、事前申込不要
※当日午前11時よりレクチャーホール前で整理券を配布

詳細は公式ホームページを参照