石内都展「Frida is」

Frida Love and Pain 2012/2016 ©Ishiuchi Miyako Frida Love and Pain
2012/2016 ©Ishiuchi Miyako

日本を代表する写真家・石内都の個展「Frida is」が、資生堂ギャラリーで開催される。本展では『Frida by Ishiuchi』『Frida 愛と痛み』シリーズより31点の作品が展示される。

2012年、石内はメキシコシティにあるフリーダ・カーロ博物館からの依頼により、メキシコを代表する画家・フリーダ・カーロの遺品を3週間にわたり撮影した。フリーダの生家でもある≪青い家≫と呼ばれる博物館で、彼女の死後50年となる2004年に封印を解かれた遺品には、フリーダが身に着けていたコルセットや衣服、靴、指輪などの装飾品に加え、櫛や化粧品、薬品などが含まれていた。

石内はこれらの持ち物を丹念に配置し、35ミリのフィルムカメラを手に、自然光の中で撮影した。フリーダと対話をするように撮った写真は、波瀾に満ちた人生を送ったヒロインとしてのフリーダではなく、痛みと戦いながらも希望を失わずに生き抜いたひとりの女性の日常をとらえている。石内は「同じ女性として、表現者として、しっかり生きた一人の女性に出会ったということが一番大きかった」と言う。

フリーダのシリーズの作品は2013年11月に「PARIS PHOTO 2013」で初公開され、メキシコの出版社・RMより写真集が発売された。2015年にはマイケル・ホッペン・ギャラリー(ロンドン)で初の大規模な展示が行われ、日本では石内のメキシコでの撮影過程に密着したドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、織るように』(監督:小谷忠典)が話題を呼んだ。

今回は満を持して日本での初の本格的な発表となる。石内の女性ならではの独自の視点で、フリーダの生きた証を現在によみがえらせた作品にぜひご期待いただきたい。

【関連イベント】
●対談「石内都×黒河内真衣子(mameデザイナー)」
日時:7月2日(土) 14:00~16:00
会場:花椿ホール
定員:200名
参加費:無料
※要申込み(多数の場合は抽選)

開催期間 2016/06/28(火)~2016/08/21(日)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~19:00(日・祝祭日は18:00まで)
休館日 月曜日(月曜日が祝日にあたる7/18も休館)
入場料 無料
参加アーティスト 石内 都
会場
  • 資生堂ギャラリー
  • 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
会場電話番号 03-3572-3901
会場URL http://www.shiseidogroup.jp/gallery/
詳細URL https://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/future/index.html